クラウドワークスという外注サイトでフォーサイトで行政書士試験に不合格だった方を募集して、落ちた理由を投稿していただきました。もちろん、紙のテキストの写真を送っていただき、フォーサイト受講生ということは確認済みです。
さらに、このブログの運営者である私は、現在フォーサイトを受講して2023年行政書士試験合格を目指しています。
そのため、私と今回投稿いただい方の2人の体験談をご覧いただけます。
フォーサイトで行政書士試験に落ちた理由
過去問をただ繰り返し解くだけの勉強になっていた
「過去問を繰り返し解く」ことは、とても大切なことです。
でも、ただやみくもに「問題を解く→解説を読む→記憶する」だけでは、本試験では通用しません。
このようなパターン暗記だと、応用が利かなくなってしまうからです。
しっかりテキストに戻って振り返り、問われている箇所はもちろん、周辺知識も付けていかないと、行政書士試験では太刀打ちできないと感じました。
それでも、福澤先生の講義や過去問、直前対策のおかげもあり、合格点まで10数点のところまでは何とかたどり着けました。
ただ、「あと一歩」というよりは、勉強の量も質も足りていなかったと思います。
落ちるべくして落ちた、という印象でした。
行政書士試験では過去問を解くことは重要ですが、ただ解き捨てるだけではだめです。しっかりテキストに戻って学習する必要があります。
その点、フォーサイトは問題集とテキストに互換性があり、問題集の解説にテキスト参照ページが記載されています。そのため、問題を解いて、テキストに戻れば、周辺知識まで得られます。
もう少し早く勉強に着手すべきだった
もう少し早く勉強に着手すべきでした。
フォーサイトの講座に申し込んだのが、4月初旬。
平日は8時30分~17時30分の勤務時間でしたが残業も多く、通勤時間も片道1時間はかかっていたので、とにかく時間がありませんでした。
どんなに仕事が忙しくても「1日0時間という日は、絶対に作らない!」と決めて勉強していましたが、全ての講義を見終わるのに約3か月かかってしまいました。
試験までの日が短くなってくると、当然焦りも出てきます。
4月前後の繁忙期も考え、せめて年明けからスタートすべきたったなと感じました。
今回投稿いただいた方は4月初旬に申し込んで、お仕事も忙しかったということで、時間的に11月の行政書士試験に間に合わなかったということです。
しかし、フォーサイトでは短期間で合格した人は多数います。今年落ちても、来年の試験には有利に勉強できるはずです。なるべく早く勉強するのがいいと思います。
フォーサイト行政書士講座の失敗談は「どのバリューセットにするか」、しっかり検討すべきだった
「どのバリューセットにするか」、しっかり検討すべきでした。
フォーサイトの行政書士講座には、バリューセット(1・2・3)といったものがあります。
選ぶセットによって、価格や付いてくる教材が変わってくるというもの。
中でも、「もしも不合格なら、受講料を全額返金!」という言葉に魅力を感じたのと、教材がフルパックセットになっているということで、「これなら安心かな」とそこまで検討もせずにバリューセット3を申込みました。
ただ、この返金保証制度を受けるための条件がとても厳しいのです。
特に、専用試験(学力テスト)においては、本試験よりも難しい問題が多数出題されます。
答練なども付くため安心感もありましたが、結局全てをこなせず、中途半端なまま本番を迎えることになってしまいました。
「試験までの残り時間が少ない」「勉強時間があまり確保できない」という方の場合は、バリューセット1、2のどちらか(基礎講座や過去問演習、直前対策(※バリューセット2、3のみ))で、重点的に学習したほうが良いかもしれません。
一番高価なバリューセット3は全額返金保証制度がつきますが、確かにこの制度は条件が厳しいです。SNSでも学力テストに落ちたという声が多数ありました。
個人的にはバリューセット1をおすすめします。確かにバリューセット2には直前対策講座がつきますが、テキストとの連動性もなく、発送も遅いです。そのため、直前対策は市販の予想問題集などで補えば十分です。
落ちたから分かったフォーサイトでの行政書士試験の勉強方法
インプットを最速で終えて、「アウトプット中心の勉強を心がけること」
福澤先生の講義がわかりやすかった分、「法律用語をしっかり理解したい!」と思い、インプットに時間を掛けてしまったことが一番の原因でした。
平日は仕事があり、試験までの残り時間が少なかったことを考えると、やはりアウトプットに注力した勉強法を取るべきだったと痛感しています。
私もインプットよりアウトプット重視の勉強方法がおすすめです。インプットよりアウトプットしたほうが記憶に定着しやすいからです。
しかし、何回もアウトプットしても定着しない場合は理解できてない可能性があります。その時はテキストや講義に戻るといいと思います。
フォーサイトにある「機能を十分に使いこなす」
「とにかく過去問!」と思い、過去問を何周するかばかりに気を取られていました。
例えば、フォーサイトには「ManaBun」という学習アプリがあります。
講義を受け終わった後に小テストを受けるイメージなのですが、100点を取ってからは解き直しをしていなかったことも落ちた原因の一つだったと思います。
講義を見終わった後は、記憶も新しいので得点もしやすいのですが、時間が経つと当然忘れてしまうものです。
重要なのは、過去問を解くことはもちろん、「ManaBun」の問題も繰り返し解きながらテキストを振り返り、派生する知識も身につけて、応用力を鍛えていくこと。
「過去問の丸暗記では通用しない」と感じる方が多い理由は、ここにあります。
行政書士試験では、ひねった問題が多いように感じますが、「聞かれているテーマは同じ」ということが多いです。
高い合格率からもわかるように、フォーサイトが準備してくれている教材をしっかりと使いこなし応用力も養っていけば、合格点に達する実力が身に付くと思います。
フォーサイトには民法だけでも350問の確認テストがあります。さらに、確認テストのほかに小テストのチェックテストもあります。これらを合わせると膨大な数になります。もちろん、これらの問題をやることも力になるでしょう。
マナブンのチェックテストは単元ごとの小テストです。この小テストにより、講義を有意義に聞くことができました。例えば、先生が重要と言った部分は、チェックテストで問われることが多いため、しっかり覚えておこうという気持ちになります。普段からアウトプットを意識して、講義を視聴できます。
マナブンのほかの特徴はリアルタイム講義のeライブスタディです。eライブスタディはコメントで先生に質問ができます。講義で問題を出すのですが、受講生の正答率も公表され、自分の立ち位置が分かります。
フォーサイト行政書士講座の悪かった点
ここでは、実際にフォーサイトを受講して2023年行政書士試験を目指してるブログ主が、フォーサイトのここは悪かったという部分を厳選して紹介しています。
テキスト、問題集のすべてを解説してくれるわけではない
フォーサイトの講義は分かりやすいのですが、残念ながらテキストの全範囲を解説してくれません。応用論点や、あまり問われない論点はカットしてます。だいたい、テキストの10%くらいは解説されません。
応用論点やマイナーな論点を解説しないのは、フォーサイトが合格点主義だからでしょう。フォーサイトはギリギリ合格を狙ったカリキュラムのため、これらの論点は解説されません。
個人的にはインプット講義は、まだいいのですが、問題集の講義解説は難があるように思えます。フォーサイトの問題集は12年分の過去問を収容していますが、そのうち2年分ほどしか講義での解説がありません。もちろん、紙の問題集にはしっかり解説があるので大丈夫ですが、できれば、過去問も講義での解説を充実してほしいです。
質問回数に制限がある
フォーサイトは無料質問回数に上限があります。回数制限があると、もったいない精神が働き、なかなか質問しにくいです。今後フォーサイトには「よくある質問集」などを作成してほしいです。
しかし、私は積極的に質問することをおすすめします。フォーサイトの質問は丁寧な対応でした。さらに、制限超過分も1回500円で質問できるため、比較的安いです。
フォーサイト行政書士講座の良かった点
「記憶に残りやすい講義」と「ムダを省いたテキスト」
フォーサイトの良かった点は「記憶に残りやすい講義」と「ムダを省いたテキスト」です。
通学ではなく、時間に縛られない通信講座を受けようと決めてからは、フォーサイトに限らず、他の通信講座の講義やテキストの無料サンプルをくまなく見て、検討していきました。
講義については、
・話し方(特に、声のイントネーション)
・難解な法律用語でも、スッと入ってきやすい
この2点に注目して、比較していきました。
特に初学者の場合、頭を悩ませるのが法律用語。
福澤先生の講義は聞きやすさはもちろん、テキストに書いてあることをただ読むのではなく、身近にある例を使って説明してくれていたので、記憶に残りやすかったのが印象的でした。
テキストについては市販の物を見ても、どの科目も分厚いテキストがほとんど。
しかし、フォーサイトのテキストでは、
・合格最低点の180点をいかに取るか
・ムダを省いた薄いフルカラーテキスト
これらに焦点をあてた構成になっています。
「これなら、何とかなりそう!」という気にさせてくれたのも、勉強する上では大きかったです。
おかげで挫折せず、最後まで勉強することができました。
フォーサイトはコンパクトな講義です。他社の場合は150時間はインプットにかけますが、フォーサイトは48時間で全範囲をインプットできます。そのため、他社でインプット講義を聞く時間で、フォーサイトは3周もインプットできます。
フォーサイトは何周も講義を視聴することを勧めています。これは、一回目では分からなかったことが、二回目、三回目で分かるようになり、記憶に定着しやすいからです。
私がフォーサイトで一番良かったのがこのコンパクトな講義でした。コンパクトなため、何周も見れるため、記憶に定着しやすかったです。
テキストもよかったです。フォーサイトのテキストは文字が大きく、見やすいです。また、文字だけでは分かりにくいところは図解で説明してるため、大変分かりやすかったです。
他社通信講座と比較しても安く、コスパがいい
フォーサイト | アガルート | スタディング | クレアール | |
---|---|---|---|---|
合格率 | 54.1% | 56.17% | 公表なし | 公表なし |
合格者数 | 200名 | 296名 | 公表なし | 単年度は公表なし |
質問対応 | 回数制限あるが、丁寧な対応 | 無制限に質問可能 | 質問不可 | 無制限に質問可能 |
価格 | ・バリューセット2 76,800円 ・バリューセット3 94,800円 | ・バリューセット1 54,800円20万円前後 | 34,980円~59,400円 | 7万円前後 |
フォーサイト公式ページへ | アガルート公式ページへ | スタディング公式ページへ | クレアール公式ページへ |
フォーサイトは他社通信講座と比較して安く、コスパがいいです。フォーサイトより安いのは、私が知る限りスタディングのみですが、スタディングは質問ができません。また、合格実績も公表していません。
フォーサイトと同価格帯なのはクレアールですが、クレアールは合格率を公表していません。また、合格者数もフォーサイトに劣ります。
アガルートは確かに、フォーサイトより合格率が高く、質問も無制限にできますが、価格が20万円前後です。
ですので、質問ができ、合格実績が高く、価格が安い通信講座を選ぶならフォーサイトでしょう。フォーサイトは総合的に優れた通信講座です。
フォーサイトでは行政書士試験には足りない?
よく、フォーサイトだけでは行政書士試験に足りないとの口コミが見受けられます。これは、フォーサイトが合格点主義を採用しており、コンパクトなカリキュラムだから言われてるんだと思います。
私はフォーサイトだけでは、行政書士試験に足りないということはないと思ってます。なぜなら、フォーサイトは市販の問題集より問題数が豊富だからです。
フォーサイトの問題集は12年分の過去問を収容しています。一方、人気過去問題集のLEC「ウォーク問」は10年分です。これと比較して、むしろフォーサイトは収録年数が多いことが分かります。
過去12回分の過去問を収容しました。合格するために充分なボリュームです。
➡フォーサイト公式ページから引用
解答には、問題の「解き方」「考え方」を丁寧に解説。着実に「問題を解く力」が身につきます。
さらに、フォーサイトのマナブンには1000問以上も問題数があります。よって、フォーサイトだけでは足りないということはありません。
フォーサイトの合格率は本当なの?
フォーサイトの公式発表の合格率は非常に高いです。これは、信用できるデータだと思います。その理由が不合格者にも特典を渡してアンケート調査をしてるからです。合格者のみに特典を渡していては信用できません。しかし、フォーサイトでは不合格者、講座の満足度に関わらず、特典を渡してるため信用できます。
教育訓練給付金の資料には合格率も掲載してるのですが、この合格率も高いです。教育訓練給付金の資料は厚生労働省に提出する資料のため、改ざんできません。以下のリンクをクリックしていただき、行政書士講座の明示書をご確認ください。
フォーサイトで落ちた人もたくさんいると思います。しかし、それはそもそも行政書士試験の合格率が10%前後だからです。合格した人が希少です。そんな中、フォーサイトは38%も合格率があります。全国平均の3.4倍です。
独学では辞書くらいあるテキストを一人で読み通さないければいけません。さらに、分からないことがあっても自己解決しなければいけません。
フォーサイトでは分かりやすい講義があり、テキスト内容を映像として理解できます。さらに、丁寧で迅速な質問対応もあります。フォーサイトの合格率からして、独学より行政書士試験に受かる可能性は高いでしょう。フォーサイトは比較的価格が安いので、もし、悩まれたら購入してみてはいかがでしょうか?