- 一度不合格になったが、再受験で行政書士試験に合格した人の体験談
- フォーサイトのよかった点、改善してほしい点
- 講師は分かりやすかったのか
- おすすめのバリューセット
- フォーサイトの評判、口コミ
このような疑問をフォーサイトを受講された方にお伺いしました。
この記事は1年目にフォーサイトを受講されて残念ながら不合格でしたが、再度フォーサイトを受講して見事行政書士試験に合格された方の体験談です。
体験談の偽造防止ため、フォーサイトのテキスト画像と合格証明書をこのサイトのURL付きで画像を送っていただきました。
当記事の執筆者
初めまして。いりこ日和と申します。「何も続かない自分を変えたい」という思いから、2021年、初めて行政書士試験に挑戦しました。フルタイムで働きつつ勉強したものの、結果は不合格。
2022年は勉強が嫌になってしまい、いったん勉強を中断。趣味に打ち込みました。そして、2023年、2度目の受験で合格しました。
行政書士試験に挑戦するにあたって、どのように勉強しようか色々と悩んだ結果、次の3つの理由でフォーサイトを申し込むことにしました。
- テキストが分かりやすそう
- 過去問集がついている
- eラーニング機能が充実していそう
私は2021年度にバリューセット1、2023年度にバリューセット3を受講しました。
2021年度に不合格だった原因
私が不合格となった大きな原因は次の3つでした。
- テキスト、過去問、1冊を1周するのに1か月かけていた
- 平日の勉強時間が少なかった
- フォーサイト以外の教材にも手を出した
テキスト、過去問、1冊を1周するのに1か月かけていた
最大の失敗原因はテキストと過去問集を1冊終えるのに1か月もかけていたことでした。フォーサイトのテキストを初めて開いた時、「しっかり理解するぞ」という気持ちになったのを覚えています。
初学者の私がしっかりテキストの内容を理解しようとすると、次のようなことが起こりました。
「考えながら丁寧に読む」→「意味が分からない箇所を調べる」→「理解したことをメモする」
初めて勉強する分野なので当然のことですが、ページをめくる度、初めて見る単語や表現ばかりで、全く進みません。
ひとまず憲法のテキストを読み終えた私は、次に憲法の過去問集にとりかかりました。当然ですが、一度読んだだけのテキストの内容なんて覚えているわけがなく、過去問も全く歯が立ちません。
結局、憲法のテキスト1冊、過去問1冊、民法のテキスト2冊の合計4冊を終えるのに約4か月かかりました。
学習を始めたのが2月だったので、すでに6月になっています。このペースでは試験に間に合わないと感じ、かなり焦りを覚えていました。
平日の勉強時間が少なかった
私は1回目も2回目もフルタイムで働きながら行政書士試験に挑戦したわけですが、平日の学習時間の確保は大きな課題の1つでした。
仕事を終えて帰宅する頃には体力が残っておらず、帰宅後も晩ご飯の準備に洗濯物の取り込み、お風呂など一連のルーティンをこなすだけで、あっという間に就寝時間になります。
初めて行政書士試験に挑戦した際は、平日1日あたり30分〜1時間程度しか勉強できていませんでした。
働きながら学習時間を稼ぐためには、隙間時間を有効に活用しなければいけません。
私もそのことは分かっているつもりでしたが、上手く隙間時間を活用することができずに、平日に十分な学習時間を稼ぐことができませんでした。
フォーサイト以外の教材にも手を出した
不合格となった当時の私は、フォーサイトのテキストや過去問集を進めていくなかで、
- 条文を覚えなきゃ。六法全書を買おう。
- 行政法が分からない。他の解説本を読もう。
- 頻出の過去問をコンパクトにまとめたものもやった方がいいかな。
こんなことを考えました。そのため、本屋に行けば、行政書士試験コーナーへ赴き、良さそうなものがあれば購入しました。
様々な教材に手を出した結果、全てが中途半端になってしまい、合格に必要な基礎知識でさえもしっかりと定着させることができませんでした。
不合格だった原因を分析して再度チャレンジ
行政書士試験の再チャレンジを決めた際、失敗原因を分析した私は次の3つを意識して学習することにしました。
- 高速でテキストと過去問を繰り返す
- 隙間時間、ながら時間を洗い出し、平日の学習時間を増やす
- 他の教材には手を出さずフォーサイトのみで学習する
高速でテキストと過去問を繰り返す
「読書百遍意自ずから通ず」という言葉を信じて、2023年度は高速でテキストと過去問を繰り返すことにしました。この言葉には、どんなに難解な書物でも何度も繰り返し読めば、自然と意味が分かってくるという意味があります。
たとえ内容が理解できなくても、立ち止まらずに先へ進む。いくら仕事で疲れて勉強する気力がなくても、文字を目で追えたらOKとする。そう決めた上で、テキストと過去問に対する時間設定を次のように定めました。
- テキスト:1ページ3分以内で読む
- 過去問:1問5分以内で解く
再度教材を手にした私は、始めに手元にあるテキストを読むために必要な時間を計算しました。最初に届いたテキストは全部で5冊あり、合計ページ数は1,159ページでした。これを1ページあたり3分で読むと仮定すると、次の通りです。
1,159ページ×3分=3,477分(57.95時間=約2.5日)
驚いたことに、テキスト5冊を読むのに必要な時間はたったの2. 5日でした。
同様に、過去問集も全問題数を数え出し、1問あたり5分で解くという仮定で計算しました。過去問集5冊の合計問題数は全部で565問でした。
565問×5分=2,825分(47.08時間=約2日)
こちらは約2日あれば、5冊を1周することができます。手元に届いた教材は前回と同じですが、「1ページ3分で読む、1問5分で解く」と決めて、必要時間を計算しただけで、1冊あたりにかかる時間が格段に短縮されました。
量をこなすことで自然と質が上がり、分からなくても繰り返せば分かるようになっていきました。こうして、私は少しずつ確実に知識を定着させることに成功しました。
隙間時間、ながら時間を洗い出し、平日の学習時間を増やす
不合格となった2021年度、平日の学習時間は30分〜1時間程度しかありませんでした。このままでは同じ失敗を繰り返すことになると考えた私は、次の3つの作戦を立てて、平日に3時間程度の学習時間を確保することに成功しました。
- 平日の1日の行動を書き出し分析する
- iPadを購入する
- 隙間時間だけではなく、ながら時間を使って勉強する
まず、自分の1日の行動を見直すために、平日の行動を細かく書き出しました。分析の結果、仕事以外の時間の大半が、身支度や家事など、「手は塞がっているが、目と耳は空いている時間」であることが分かりました。
この時間を利用すれば、出勤までに約1時間半、勉強ができることになります。
手が塞がっていてはスマホで問題を解いたりテキストを読んだりすることはできませんが、目と耳を使った学習は可能です。
初めはスマホで講義動画を見ていたのですが、(ながら学習では)小さい画面では文字や表が全く見えず、結局音声だけを聞いている状態になってしまいました。
そのため、私はiPadを購入することにしました。これで、洗濯物を干す時やメイクをしていて文字や表が見えなくて困ることが少なくなりました。
また、Goodnotesというノートアプリの有料版を980円で購入し、テキストと過去問集をダウンロードしました。
Apple Penciなどで紙のノートと同じように手書きでメモができるだけではなく、iPhoneとiPadをiCloudで連携することができ、オフラインでも使用可能です。
私の大きな隙間時間である通勤時間が、格安SIMの速度制限と重なってしまい、Manabunが使えなかったため、Goodnotesに落とし込んだテキストと過去問集をスマホで読むことで平日の学習時間を稼いでいました。
使うのはフォーサイトの教材だけにした
初めて受験した時は、本屋に赴いてはフォーサイトとは別で書籍を購入していました。
2023年度は、よりメニューが豊富なバリューセット3を選択し、フォーサイトの教材だけに絞って学習することにしました。
「フォーサイトの教材を完璧に覚えたら他の教材も買ってもいい」。自分にそう言い聞かせ、本屋の行政書士コーナーに立ち寄りたくなる衝動を抑え、試験直前の模擬試験もフォーサイトのみで終えました。
1つの教材に絞ることで、確実に基礎知識を蓄え、的確に出題傾向を抑えることができました。
フォーサイトに改善してほしい点
- 過去問講座の問題数の把握ができない
- Manabunの各テストの進捗管理ができない
過去問講座の問題数の把握ができない
フォーサイトでは、各セクションに連動する形で問題番号が振られています。例えば、民法の総則、人に関する問題はQ3-1からQ3-6までの6問があります。続いて、法人に関する問題がQ4-1の1問のみ。
このような問題番号の振り方をしているため、全体で何問あるのか一見分かりません。
私の場合、過去問集を1周するために必要な時間を割り出したかったので、一問ずつ手作業で通し番号を振りながら数えました。
また、全体の問題数が分かると進捗状況が見えるので、「残りあと3分の1だから頑張ろう」というように、モチベーションの維持にも役立ちますので、できれば全体の問題数が一目で分かると嬉しいです。
Manabunの各テストの進捗管理ができない
Manabunにはチェックテストや確認テスト、過去問 一問一答(※)などといった一問一答形式の問題演習機能が付いています。
通勤時間や日常生活の隙間時間で多くの問題に触れることができるため、とても良いサービスなのですが、一度画面を閉じてしまうと、自分がどこまで進めたのかが分からなくなってしまうのが非常に不便でした。
前回どこまで問題を解いたのかが分からないと、全ての問題を満遍なく解けません。私はどうしても前回の続きからやりたかったので、iPhoneのリマインダーアプリを使って進捗管理をしていました。
そのため、Manbunに使いやすい進捗管理機能があると便利だなと思っていました。
※過去問 一問一答はバリューセット3限定です。
フォーサイトのよかった点
- eラーニング(Manabun)が充実している
- テキストがまとまっていて分かりやすい
eラーニング(Manabun)が充実している
フォーサイトのeラーニングには豊富なコンテンツが用意されています。スマホにデジタルテキストをダウンロードしたり、講義音声を入れておけば、出先でも学習することが可能です。
もし、スマホの容量に余裕があれば、講義動画もダウンロードしておくことで、通信環境に左右されずに学習できます。
私は身支度や家事の最中にタブレット端末を持ち歩き講義動画を視聴することで、平日の学習時間を確保していました。また、Manabunでたくさん問題を解くことで、全教科偏ることなく点数を取ることができました。
➡ManaBun(eラーニング)の詳細はこちらテキストがまとまっていて分かりやすい
フォーサイトのテキストは全ページフルカラーで大きな文字、イラスト、図表で構成されているため、非常に読みやすいです。
また、テキストに書き込みができるように余白が十分に設けられていて、全体的にスッキリとした印象を受けます。
フォーサイトのテキストを読む際に時間を測りながら読んでいたのですが、1ページあたり20秒ほどで読めてしまうページもあるほど、サクサクと読み進めていくことができました。
試験に合格するためには「薄くて軽くて基礎知識がしっかり身に付くテキスト」が必須だと私は考えています。薄くて軽いと何度も繰り返し読もうという気持ちにもなりますし、資格試験の大部分は基礎知識があれば解けます。
実際に受講してみて、フォーサイトは合格へと導くための構成と工夫を施したテキスト作りがなされていると感じました。
➡フォーサイトのフルカラーテキストの詳細はこちら講師や全国のフォーサイト仲間も一緒に頑張っているという実感が湧く
他社にはないフォーサイトの特徴の1つが、eライブスタディです。私が受講していた2021年度と2023年度は、毎週木曜日の20時から約1時間程度、eライブスタディが生配信されていました。
講師がライブ配信で問題を出題、解説するのですが、チャット機能を使って受講生も一緒に参加できます。このようなサービスを提供する通信講座は珍しいと思います。
実際にリアルタイムで参加していると、全国にいる受講生がコメントで解答したり、つぶやいたり、講師が質問に答えたりと、みんなで勉強を頑張っているという意識を持つことができました。
過去のeライブスタディはManabunにアーカイブが残っているため、リアルタイムで視聴できなくても問題ありません。
むしろ、シンキングタイムなどの無駄な時間が嫌いな人や、倍速再生をしたい人にとっては、過去の動画を視聴するメリットもたくさんあります。
➡eライブスタディの詳細はこちらフォーサイトの講師は分かりやすい
フォーサイトには3人の専任講師がいますが、3人とも分かりやすい講義をしてくださり、受講生を合格させたいという想いを持っていることがよく伝わってきました。
eライブスタディでは、各講師が少しでも多くの受講生の質問やコメントに応えようと頑張っていただけではなく、「間違えたら悔しいと思うから覚えるチャンスだ」とか「試験までにたくさん間違えることが大切だ」など、たくさんの前向きなメッセージとエールを送ってくれました。
個人的には、北川えり子講師のeライブスタディが大好きでした。というのも、北川講師自作のかわいいイラストが時々eライブスタディに登場し、その度にチャット欄が盛り上がっていました。
北川講師のイラストは、少しでも分かりやすく、楽しく伝えたいという心遣いから生まれたものだと思います。その心遣いに私もほっこりした気分で楽しく勉強することができました。
➡フォーサイトの講義サンプルはこちら初学者におすすめしたいバリューセット3
私は2021年度に最も価格が安いバリューセット1を受講し、2023年度に最も高額なバリューセット3を受講しました。2つのコースを受講した上で、次の理由から初学者にオススメしたいのはバリューセット3です。
- バリューセット3の方が記述問題の対策ができる
- バリューセット3の過去問 一問一答演習が優秀だった
バリューセット3の方が記述問題の対策ができる
バリューセット1でも合格ラインに届くことは可能だと思います。しかし、バリューセット1では、どうしても記述式の対策が不十分だと感じました。
バリューセット1では、民法と行政法の過去問講座(過去問集)に記述式の問題が掲載されていますが、バリューセット3では過去問講座に加えて、記述式対策用の問題集があります。
過去問講座(バリューセット1~3付属) | 民法:24問、行政法:16問 |
直前対策講座(バリューセット2、3) | 民法:47問、行政法:25問 |
行政書士試験は300点満点のうち、記述問題の配点が60点を占めており、可能な限り得点したいところです。初学者であれば尚更、なるべく多くの記述問題に取り組み、その解き方に慣れておく必要があります。
バリューセット3であれば、過去問講座と合わせて民法で71問、行政法で41問分の記述問題が収録されているため、対策を十分に行うことができます。
バリューセット3の過去問 一問一答演習が優秀だった
バリューセット3の受講者だけが利用できる過去問 一問一答演習が非常に優秀でした。これはManabun内で使えるもので、スマホでサクサクと各分野の過去問演習に取り組むことができます。
過去問 一問一答演習では、自分の理解度に応じて「◯」「たぶん◯」「たぶん×」「×」「わからない」という回答を選択することができ、苦手な問題や分野を確認することが可能になります。
私は、この過去問 一問一答演習機能を使って1日に1000問弱過去問を解く日もありました。スマホを開いて気軽に過去問演習を何度も繰り返すことができる点は、初学者に特におすすめです。
➡過去問 一問一答演習の詳細はこちら最後に、これから行政書士試験を勉強される方へ
行政書士試験を受けようか迷っている人は、挑戦してみて欲しいです。きっと新しい自分に出会えると思います。
また、どの通信講座で勉強しようか悩んでいる人は、ぜひフォーサイトを受講してみてください。私は一度、フォーサイトを受講しながらも不合格になってしまいました。
それでも、初学者であり、かつ、めちゃくちゃな学習をしていた私が162点(合格まであと18点)も取ることができたのです。もし、適切な学習をしていれば一発で合格できていたと思います。
テキストはフルカラーで、他社のものと比べてイラスト、表、余白がたくさんあり、読むストレスが少ないです。また、合格するために大切な過去問の数も十分あります。
特にスマホが手放せない現代のライフスタイルにおいては、フォーサイトのeラーニングは学習効率を上げるためにも効果的だと思います。eラーニング機能を駆使した結果、三日坊主な私でも最後まで学習を続けることができました。
行政書士試験は合格率が10%前後と難易度が高い資格ですが、基礎知識と出題傾向をきっちりと押さえれば必ず合格できます。自分に負けないように頑張って、合格を勝ち取ってください!